元々は特撮作品であったグリッドマンは2018年に「SSSS.GRIDMAN」としてアニメ化されて以降、絶大な人気を誇る作品となりました。
その人気はアニメ放送終了後も衰えることなく、関連グッズが多数発売されるなど、グリッドマンというコンテンツのファンは非常に多いです。
そんなグリッドマンはウルトラマンとどことなく似ている存在として認知されていますよね~
中にはウルトラマンのパクリなのではないかなんて声もあったりしますが、実際の所どうなのでしょうか?
今回はグリッドマンとウルトラマンの違い、関係性について解説していきます!
グリッドマンとウルトラマンの関係性
どちらも円谷プロ制作
グリッドマンの元祖「電光超人グリッドマン」(1993年)はタカラ(現在:タカラトミー)によって持ち込まれた企画であり、その制作依頼を受けて円谷プロダクションが制作した作品です。
ウルトラマンを始めとするウルトラシリーズは言わずもがな円谷プロの作品であるため、両作品には制作会社が同じという共通点があります。
ちなみにアニメ版グリッドマンとダイナゼノンは円谷プロではなくアニメ制作会社のTRIGGERが制作しました。
どちらも敵は怪獣
「電光超人グリッドマン」では主に怪獣と戦う場面が描かれましたが、一部では超獣や鬼獣といった敵も登場しました。
アニメ化となった「SSSS.GRIDMAN」や続編の「SSSS.DYNAZENON」でも登場するのはもっぱら怪獣でした。
逆に仮面ライダーシリーズのような怪人系の敵はあまり登場しませんでした。
アニメ版ではウルトラシリーズの小ネタが登場
アニメとなった「SSSS.GRIDMAN」は円谷プロ制作ではなかったものの、ウルトラシリーズの小ネタが所々挟まれていて、ウルトラシリーズ好きであれば楽しめる内容になっていました。
例を挙げれば、劇中のテレビに超闘士激伝のウルトラマンヒカリが登場したり、新条アカネの部屋にウルトラ怪獣のソフビが飾られていたりといった感じです。
原作はどちらも円谷プロ制作であるため、こういった小ネタが登場しました。
一部の制作スタッフが同じ
「電光超人グリッドマン」の制作スタッフはほとんどが若手で構成され、その中には後に「平成ウルトラシリーズ」にてメインスタッフとなった人がいます。
グリッドマンでの経験を平成ウルトラシリーズに生かしたんですね~
グリッドマンとウルトラマンの違い
見た目が違う
グリッドマンはウルトラ戦士とはやや異なる見た目をしています。
ウルトラ戦士も様々な見た目のものがいますが、それらに比べてもグリッドマンはメカニックなデザインです。
ただ胸にはカラータイマーのようなものが、額にはエネルギーランプが付いており、ウルトラマンにどことなく見た目を似せようとした感はあります。
個人的にはウルトラシリーズと東映のメタルヒーローシリーズの要素が混ざった感じかなと思います。
戦う場所が違う
「電光超人グリッドマン」ではグリッドマンは基本的にコンピューターの中に現れる敵と戦います。
一方のウルトラシリーズは基本的に市街地など現実世界に現れる敵と戦います。
そのため戦う場所において違いがあります。
ただしアニメ「SSSS.GRIDMAN」ではグリッドマンが現実世界に実体化した上で敵と戦っていました。
グリッドマンはメカニック要素が強い
電光超人グリッドマンではグリッドマンがサポートロボと合体するシーンがあります。
ウルトラシリーズでは基本的に防衛隊が援護のために使用するメカが登場する程度でヒーローとロボットが合体することはありませんので、メカニック要素において違いがあると言えるでしょう。
グリッドマンにはグリッドマンとゴッドゼノンが合体してサンダーグリッドマン、キングジェットと合体してキンググリッドマンが登場しています。
またゴッドゼノンは3つのメカが合体してロボットであり、こういった点からスーパー戦隊の要素も入っていたりします。
結局グリッドマンはウルトラマンのパクリなの?
グリッドマンというヒーローを企画したのは円谷プロではなく現在のタカラトミーだというのは前述したとおりです。
グリッドマンは元から巨大ヒーローという設定で企画されていました。
つまり円谷プロに制作を依頼する前から巨大ヒーローモノの特撮を作ろうとしていたわけです。
そうなると巨大ヒーローの中でも知名度が高いウルトラシリーズをパクったのではないかという声があっても仕方ない所はあります。
しかしそもそも巨大ヒーローはウルトラマンだけではなく、過去にもアイアンキングやレッドバロンなどの巨大ヒーローが存在しているため、「巨大」というだけではパクリ扱いするほどではないかと個人的には思います。
結果的に数十年経ってアニメ化されたことで大人気となったため、パクリどころか円谷プロに恩恵を与えたといえるでしょう。
グリッドマンとウルトラマンの関係性は深かった!
「電光超人グリッドマン」はウルトラマンに似ているという声がありますが、それは制作会社やスタッフが同じという共通点があったからでした。
両作品の関係性は深いですが、グリッドマンとウルトラマンにはそれぞれに魅力があり、パクリ疑惑なんかがあったりもしますが、どちらも質が高い特撮作品だと言えるでしょう。