ウルトラシリーズは誕生60周年を前にするほど長く続くシリーズです。
長く続くシリーズであるため、登場するヒーローであるウルトラ戦士も沢山存在します。
しかし沢山ヒーローが存在するとその中でも登場回数が多く人気が高い優遇キャラとあまり出番が少なく知名度が低い不遇キャラとに分かれてきます。
当然ながらウルトラ戦士にも不遇キャラが存在しており、過去に80やゼノンの不遇っぷりをご紹介してきました。
↓ ↓
しかし不遇と言われがちなキャラはまだ存在したのです。
それがウルトラマンネオスです。
いったいなぜウルトラマンネオスは不遇と言われるのでしょうか?
今回はネオスが不遇と言われる理由をご紹介します。
ウルトラマンネオスが不遇と言われる理由
イベント限定ウルトラマンとして生まれたのに・・・
ネオスとサブキャラであるウルトラセブン21は「イベントや出版物でしか見られないウルトラマン」としてデビューしました。
実際にネオスとセブン21のデビュー作品はテレビ番組などではなく、三井グリーンランドのウルトラマンショーです。
当時は「ウルトラマンフェスティバル」など円谷プロがイベント事業に力を入れていた時期であったため、こういうデビューの仕方であったのでしょうね~
しかしその後パイロットフィルムが制作されたり、テレビシリーズが企画されたりと当初の「イベント限定ウルトラマン」というコンセプトからずれていきました。
個人的にはこういった企画内容の変更が後の不遇さに繋がっている面もあるような気がします。
テレビシリーズが企画の段階で中止に・・・
イベントで人気を上げ、その勢いで久々のテレビシリーズにこぎつけようとした円谷プロ。
「ウルトラマンネオス」をウルトラシリーズ30周年となる1996年に放送する企画が持ち上がりました。
しかしかつてウルトラシリーズを放送していたTBSでは放送枠を獲得できなかったことからネオスのテレビシリーズは中止となりました。
結局制作会社は毎日放送となり、30周年記念として放送されたのはネオスではなく「ウルトラマンティガ」でした。
「ウルトラマンティガ」は久々のテレビシリーズということや昭和シリーズとは別の世界観、フォルムチェンジの導入などで人気を集め、ウルトラシリーズの復活に貢献しました。
しかしネオスにとっては正式なテレビ作品が制作されなかったという点で不遇だと言えるでしょう。
コスモスの放送中止で代打放送されるも・・・
ネオスは結局テレビ作品ではなくオリジナルビデオ作品として2000年に制作されました。
しかし翌年の2001年にはテレビ作品として「ウルトラマンコスモス」が制作され、ネオスの影は薄くなるばかりに。
しかし2002年にウルトラマンコスモスの主演俳優である杉浦太陽さんが逮捕されるという事件が起きます。
本来放送される予定であった回は放送中止となり、その代わりにネオスの1、2話が2週続けて放送されました。
しかし杉浦太陽さんは冤罪であったことからコスモスは放送を再開しても問題ないとされました。
そのためネオスは2話をもって打ち切られ、以後はコスモスが最終回まで放送されることとなりました。
ネオスはピンチヒッター的に放送されたにも関わらず、すぐに打ち切られるというまたもや不遇な目にあってしまいます。
唯一救いなのはチューリップテレビや北陸放送など一部の局では全話放送されたことですかね。
怪獣の知名度も低い
ウルトラシリーズはヒーローだけでなく、敵である怪獣や宇宙人も人気だったりします。
しかしネオスは作品自体の知名度が低い故に登場怪獣の知名度も低いです。
「ウルトラ怪獣シリーズ」にてソフビ人形が発売されたのはザム星人とドレンゲランのみであり、この2体ですら知名度が低いからか以後の作品にゲスト登場することもほぼありません。
ウルトラマンネオスは配信されてる?
不遇と言われている「ウルトラマンネオス」ですがなんと動画配信サービスで全話視聴することができます。
配信されているのはウルトラファンならご存じであろう「TSUBURAYA IMAGINATION」です。
安い方のプランであるスタンダードプランでも全話見放題です。
ただしパイロット版は配信されていません。
配信以外でネオスを見る方法
配信以外でネオスを見るにはDVDかBlu-rayBOXを購入、もしくはレンタルすることで視聴可能です。
特にBlu-rayBOXにはパイロット版やテレビマガジン応募者全員サービスビデオも見ることができるので、パイロット版ネオスも楽しむことができます。
レンタルは店舗だとあまり取扱いが多くないようなので、TSUTAYAディスカスなどの宅配レンタルサービスを利用するのが手っ取り早いです。
現在は徐々に出番も増えてきている!
不遇と言われがちなネオスですが、ここ数年では活躍を見せており、出番が増えてきています。
2010年代半ばぐらいに海外のCMに起用されるという形で久々に出番がありました。
映像作品でも「ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀」にネオスとセブン21が登場し、活躍していました。
出番が増えてきたからかおもちゃシリーズの「ウルトラ怪獣シリーズ500」でネオスとセブン21が久々にソフビ化されるなど、一昔前に比べれば不遇さが薄れてきています。
この勢いでネオスとセブン21がさらに活躍できる機会が増えることを願うばかりです!