ウルトラマンシリーズは50周年を超える長い期間、愛され続けてきたヒーローとして日本特撮の象徴的存在ですよね!
ウルトラマンは日本中で知られており、一つのブランドとして定着してきました。
しかし人気が出れば出るほど、「パクリ」という問題が出てきてしまうことは避けられません。
パクリで一番有名なのは中国ですが、細かい点も含めるとそれ以外にもパクられているのではないかという声がありました。
今回はウルトラマンのこれまでのパクリ、パクられ疑惑についてご紹介していきます。
ウルトラマンパクられ問題・海外編
【タイ・中国】PROJECT ULTRAMAN
2000年代半ば頃、タイの映像会社チョイヨープロダクションが中国と合作で制作しようとした作品です。
円谷プロとチョイヨープロダクションはこの時既に権利問題で裁判中であり、複雑な問題が絡んでいましたが、無許可であるためパクリにあたると考えられます。
この作品にはウルトラマンミレニアム・エリートという戦士が登場しますが、どちらも青い目をしており、ウルトラマンによく似たデザインをしています。
最終的にチョイヨープロダクションは裁判に敗訴したため、この作品も自動的にお蔵入りとなりました。
【中国】金甲戦士
2008年9月に中国で「金甲戦士」という特撮作品が放送を開始しました。
しかし試験放送が開始されるとすぐに中国のウルトラファンから「ウルトラマンにそっくりだ」という抗議の声があがりました。
問題となったのは劇中に登場するヒーロー金甲戦士のデザインがウルトラマンによく似ているという点でした。
ただこれを制作した会社は金甲戦士が等身大であることやウルトラマンにはない模様がある点からパクリではないことを主張しました。
なおこの作品は普通に放送され続けたようです。
【中国】ドラゴンフォース~さようならウルトラマン~
またしても中国です。
2017年に中国で「ドラゴンフォース~さようならウルトラマン」というCGアニメ映画がされました。(原題:鋼鐵飛龍之再見奧特曼)
この映画ではイベントやトレーラーにてウルトラマンがゲスト出演することが告知されていました。
しかし円谷プロは全く関与していなかったため、その制作会社を相手に法的措置を取り、勝訴しています。
先ほど紹介した金甲戦士と違って、この映画に登場するウルトラマンは本家を少し変えただけのデザインであったため、さすがに円谷プロも黙ってはいられなかったようですね。
ウルトラマンのパクりでは?と言われるアニメ
国内のアニメ作品でも「ウルトラマンのパクりでは?」と言われがちな作品がいくつかありましたので、ご紹介します。
新世紀エヴァンゲリオン
エヴァ本編ではウルトラマンと似ている要素がいくつかあります。
その要素はそもそも巨人が怪物と戦うという設定や猫背気味な姿勢、活動制限時間の存在などが挙げられます。
そういった点がパクリだと言われる理由なのかもしれません。
逆にウルトラマンネクサスはエヴァに影響を受けた作品と言われていたりします。
キン肉マン
昭和の人気漫画・アニメ「キン肉マン」もウルトラマンのパクリと言われがちです。
確かになんとなく頭の形がウルトラマンに似ているような気もしますよね。
そもそもキン肉マンは連載前の読み切り版ではウルトラ兄弟8番目の弟で、ウルトラの父の隠し子だったという設定でした。
しかし円谷プロからクレームが入ったのか(真偽は不明)、連載が開始されるとウルトラマンとは無関係な内容となりました。
ただ後に「キン肉マン特盛」というコミックスでこの読み切り時代の話が収録されており、円谷プロからそこまで目をつけられているわけではないようですね。
ちなみにキン肉マンにはキン肉スラッガーというアイスラッガーのパロディを思わせる技があります。
逆にウルトラマンもパクッてた?
ウルトラマン超闘士激伝がドラゴンボールに似ている
「ウルトラマン超闘士激伝」は90年代にコミックボンボンで連載されていた漫画作品です。
その内容はドラゴンボールや聖闘士星矢に影響を受けている感が強く、そのせいかドラゴンボールをパクっているのではないかと思われていたようです。
当時はバトル漫画が人気であり、超闘士激伝もバトル漫画なので、展開が似てしまった部分があるのではないかと思われます。
この漫画は円谷プロから黒歴史扱いされているとかいないとか言われてますが、テレビシリーズが途絶えていた時期を支えた功績から評価しているファンもいます。
スーパーマンやアイアンマンのパクり?
アメリカのヒーローとして人気なのはスーパーマンやアイアンマンが思い浮かびますよね。
ただウルトラマンはそこをパクって誕生したのではないかという声もありました。
スーパーマンはあまり似ていませんが、アイアンマンは確かに多少メタリックな点が似ているような気もします。
スーパーマンもアイアンマンもウルトラマンより先に誕生しているため、そのように言われてしまうのでしょうね。
ヒーローという共通点があるぐらいで、個人的には明らかにパクったという感じではないと思います。
人気作品にパクリ疑惑は付き物!
ウルトラマンのパクリ、パクられ疑惑についてご紹介しました。
中国での事例のようにしっかりパクられていることもありましたが、大半は少し似ている要素があるためにパクリではないかと言われているだけといった感じでした。
ウルトラマンは人気作品であり、長い歴史があるため、多少なりとも他の作品に影響を与えた存在なのは間違いないでしょう。
そのため漫画やアニメを制作する人々もその影響を受けてきた可能性が高く、多少似てしまうのは仕方がないと言えるでしょう。
明らかなパクリは許容できませんが、少し似ているぐらいは大目に見て作品を楽しむのが一番ですね~