ウルトラ戦士は沢山いますが、出番が多く登場回数が多い戦士がいる一方で、あまり出番がなく不遇と言われてしまう戦士も存在します。
シリーズが長く続けば続くほど、人気があるキャラクターとそうではないキャラクターで格差が生じるのは仕方ないことかもしれません。
ウルトラシリーズで不遇扱いされがちなのは海外産(グレート、パワードなど)やオリジナルビデオ出身(ネオスなど)が挙げられますが、しっかりテレビシリーズにも登場した不遇ヒーローがいます。
それがウルトラマンゼノンです!
2005年放送「ウルトラマンマックス」に登場し、主役ではなくサブキャラとして登場しました。
このゼノンも海外産ウルトラマンなどに加えて不遇と言われがちです。
ではゼノンはどういった点が不遇なのでしょうか?
ウルトラマンゼノンが不遇と言われる理由
マックス本編に2回しか登場しなかった
ゼノンはマックス本編の13話にて初登場しました。
その回ではゼットンに苦戦するマックスを援護し、彼にマックスギャラクシーを与えるという重要な役どころで登場を果たしました。
同じサブキャラ的立場のウルトラマンアグルのようにそのまま継続的に登場し続けるのかと思いきや、それ以降最終回まで出番がありませんでした。
しかも最終回では戦闘シーンもなく、ただマックスを迎えに来ただけで出番終了となりました。
映画でも出番が少なかった
マックス本編ではあまり活躍しなかったゼノンは映画にも2作品ほど登場しました。
1作目は2009年公開「大怪獣バトルウルトラ銀河伝説THE MOVIE」で、ベリアルに敗北したのみでそれ以降はラストまで出番なしでした。
2作目は2010年公開「ウルトラマンゼロTHE MOVIE超決戦ベリアル銀河帝国」で、序盤と終盤に登場したものの、沢山いるウルトラマンのうちの1人という感じで特に目立った活躍はありませんでした。
2024年現在、これ以降の映画には登場していません。
出ないよりましですが、出てもあまり活躍していないとなると不遇と言われても仕方ないかもしれませんね。
販売されているおもちゃも少ない
ゼノンはマックス放送時に「ウルトラ怪獣シリーズ」にてソフビ人形が発売され、2009年のリニューアル時にも彩色リニューアルし、そのまま発売され続けました。
しかし2013年にウルトラ怪獣シリーズ500という新しいシリーズが展開され始めるとゼノンは一向にラインナップに追加されないまま、時間が過ぎていきました。
ソフビ人形は2022年9月にようやく500シリーズに追加されました。
しかし「フィギュアーツ」や「ウルトラアクト」、「SHODOシリーズ」などでもゼノンのフィギュアは発売されていません。(2024年現在)
玩具の面でも不遇さが際立ちますね。
ゼノンが不遇となったのはなぜ?
ゼノンが不遇扱いされているのはマックス本編に2回しか登場しなかったことが影響していると思われます。
ゼノンが2回しか登場しなかった理由はメインライターの小林雄次さん曰く「誰か(他のライター)が使うだろうと思ったら、誰も使わなかったから」とのことです。
マックスには脚本家が4人ついており、それぞれが自由な発想でシナリオを書いていましたが、そのことが影響していると考えられます。
ちなみにゼノン初登場回の脚本は上原正三さんでした。
脚本家のうち1人でもゼノン推しの人がいたら展開は変わっていたかもしれませんね。
2020年ゼノンが脚光を浴びる時がきた!
ギャラクシーファイトにサプライズ登場!
不遇扱いされ続けたゼノンですが、2020年に再び脚光を浴びることとなります。
それは「ウルトラギャラクシーファイト大いなる陰謀」Episode3におけるサプライズ登場です!
しかも事前の告知なしでいきなりサプライズ登場したため、ファンは大いに盛り上がったようです。
この回ではマックスと共にゴーデスマガオロチと戦いました。
この時の登場でウルトラマンゼノン、ゼノンさんというワードがTwitterのトレンドトップになるという快挙を達成しています。
ギャラクシーファイトに引き続き登場!
ゼノンは2022年の「ウルトラギャラクシーファイト運命の衝突」Episode7に再び登場しました。
この回では他のウルトラ戦士と共にユリアンを救出に向かうという役どころで登場していました。
ザ・キングダムへのゲートをマックスギャラクシーを使ってこじ開けるというまたまたサプライズ的展開もありました。
この回への登場によりソフビ人形も新しく発売されることとなったのです。
不遇から脚光を浴びたゼノンを応援しよう!
不遇と言われ続けてきたゼノンは実際に登場回数も少なく、玩具化にも恵まれないという不遇さが際立つキャラクターでした。
しかし2020年からは「ウルトラギャラクシーファイト」への登場を機に再び脚光を浴びるようになりました。
もしかしたらゼノンがまた何かしらの形で再登場するかもしれません。
不遇扱いされてきた悲劇のヒーロー・ウルトラマンゼノンをこれからも応援し続けましょう!